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Volkswagen Golf Mk7のメカニズム①ボディエンジニアリング

第七世代ゴルフではMQBプラットホームの導入でプラットホームが全面刷新されました。それに伴い、ボディも新しい技術が導入されています。

高強度鋼板の使用比率は何と80%!

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ゴルフは高強度鋼板の使用に非常に積極的です。ゴルフ6でもホワイトボディの66%に使用していましたが、ゴルフ7では80%にまで高められています。最近発表になったメルセデスベンツAクラスでは約60%となります。
また、紫色の熱間成形鋼板占める割合も、6%から28%に跳ね上がってます。ゴルフ6ではA/Bピラーとフロントバンパービーム程度の使用でしたが、上図でも確認できる通り、フロアトンネル、フロントフレームのトルクボックス、フロアのキックアップ部分にまで及んでます。

新工法により剛性の低下を回避

欧州のトップメーカーは、車体の軽量化に関する研究開発に全力を注いでます。
高強度鋼板使用の目的は「軽量化」に他なりません。一方で疑問が湧くのが「薄肉化によりボディ剛性が下がるのではないか?」という懸念です。解決策は鋼板を厚くするしかありません。ただし、鋼板溶接に手間がかかり、溶接スポット大幅増により熱影響も受けやすくなります。
そこでゴルフ7ではテーラー・ロールド・ブランクという新工法が採用されています。
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この工法では鋼板の圧縮過程で鋼板の厚みを変化させることが可能です。他社のテーラー・ブランクは、厚さの異なる鋼板をレーザーで溶接した後にプレスすることで鋼板に厚みを持たせています。VWでは素材鋼板の圧縮行程でやってしまおう、という考え方。圧延するローラーの間隔を変えて板厚を変化させています。テーラー・ロールド・ブランクが「薄く軽い鋼板を使っても剛性を上がられる秘密」です。

レーザーで「波打つ溶接」を実現

ゴルフ6で採用したのがレーザー溶接です。レーザーで溶接された長さは総延長約70Mと言われています。今回のゴルフ7でもレーザー溶接が積極的に行われており、「ウォブル・ウェルド」呼ばれる新工法によりボディサイドにも導入されています。特にBプラー付け根など複雑な溶接が必要な箇所にもレーザー溶接が行われています。仕組みは、波打つように溶接することで溶接面積を拡大。「幅が広くなれば応力変形にも強くなる」という理屈です。これまでのレーザー溶接は直線的なものが一般的でした。VWで始めてレーザーアによる波打ち溶接が行われました。スポット溶接と比較し、3〜4倍の溶接強度を持つようです。

ゴルフはCセグメントのメートル原器です。常に革新的で最高の技術を投入し製造されてきました。このボディプロダクションに関するエンジニアリング技術は、現状欧州メーカー他社は追いつけません。ましてや日本や韓国メーカーではおそらく眼中にない技術でしょう。
見えないところに大きなお金をかけている。これが新型ゴルフ7の神髄です。

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