GreenTechPorsche

2014 Porsche Caymanのボディ&シャシー技術

第二世代のケイマンで採用された新しいメカニズムでも最大の特徴がアルミを多用したボディコンストラクションです。軽量化を実現しながら高剛性を達成しており、まさにポルシェマジックです。

軽量化と剛性アップを両立させるポルシェの「アルミマジック」

前モデルと比べ約47kgの軽量化を達成しています。その原動力になったのは、アルミ合金の大量導入でした。ボディシェルの約44%にアルミ合金を採用しています。
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上図の水色の部分がアルミシートや鋳造アルミを採用した部分です。センターフロアからフロントエンドまでは991型911と共有しており、ほぼアルミ合金製となってます。また、そこから伸びるリアフロア以降もほとんどアルミです。
アルミの採用による軽量化を行いながら、剛性アップを達成したのは鋼板の接合技術にあるようです。今回、3つの新しい工法が採用されています。
一つ目がセルフピアッシングリベットです。2枚の鋼板にリベットを貫通させ、リベットの足が鋼板を巻き込むように変形して連結します。剛性アップのためにアルミ鋼板を厚くするのは必須ですが、電気抵抗溶接の場合、熱力の関係でアルミ素材が変形する可能性があります。鋼板の結合は、アルミボディシェルで最も重要な技術の一つです。また、作業員の製造環境の改善のためにも良い、との考え方が欧州メーカーにはあるようです。
二つ目がクリンチングです。重ねた鋼板をパンチングし入れ子状態に変形させて締結する技術です。その結合の形が「巾着」に似ているのが特徴です。スポット溶接よりも強度は低いですが、別部材が不必要なので軽量化に貢献します。
三つ目がフロードリルジョイントです。ねじ山がない鋼板に低回転で圧力をかけながら穴を開ける技術でボルト止めと同様の効果を生み出します。

パフォーマンスと剛性感に優れたサスペンション

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フロントサスペンションはマクファーソンストラット式です。911と部品を多く共用しています。先代よりも全幅サイズに大きな違いがないのに新型のボディが大きく見えるのは、サブフレームの幅を広げてフロントのトレッドが拡大しているからです。上図でもわかる通りコイルスプリングはタイヤの内側に配置しています。通常スプリングはタイヤの上側に配置しますが、ポルシェではボンネットの位置が高くなることを嫌ってこのような形状を採用しています。
リアサスペンションもストラット式を採用しています。クロスメンバーの鋼板を上げたり、ストラットとナックルの結合を2点締めにするなどにより、剛性をアップしています。

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