GreenTechPSA

仏PSAのハイブリッドエアーが正念場

PSAの役員が熱視線を向ける先は。。

パリモーターショウが終了し、様々なメディアが発表された新技術を報じていますが、中でも注目されたのが、フランスPSAグループが発表した「ハイブリッドエアー」という技術でした。地元フランス発のユニークな技術ということもありますが。

エンジンから回収したエネルギーを油圧に変えて、注射器のようなシリンジを介して空気圧に変換し、空気タンクに蓄積。そして加速時など必要な時に動力として取り出す、という仕組みです。今をときめく電化ハイブリッドではなく機械式ハイブリッドです。

既存のエンジン車と比べて特別な機構の追加が必要ないため、プロダクションモデルの登場まで3年もかからないのでは?と評価されましたが、壁は「量産技術」でした。

PSAの役員がAutocarへ語った内容は、パリモーターショウで展示されたPeugeot 208 HYbrid Airへ商業ベースで実装するには、最低年産50万台が必要となると試算しているようです。プジョー&シトロエンの合計年間生産台数が約300万台であることを考えると達成不可能な数字ではありませんが、1社で決断するには大きなリスクもあります。PSAはこのリスクを分担してくれるパートナーを探しているようです。

そして、PSAの役員が熱いまなざしを送っているのが日本のMazdaです。電動ハイブリッドテクノロジーに投資をせず「SkyActiv」というクリーンディーゼル技術に投資を続けているユニークな自動車会社です。
ただし、Mazdaはこのオファーに乗ってこないでしょう。独自技術の「i-Eloop」という減速エネルギー回生発電システムを持っているからです。i-Eloopではキャパシター蓄電装置を使用していることからコストも安価で、何と言っても充電の受入速度も早い点が最大の秀逸点です。キャパシターは自己放電も早いが絶えず充放電を繰り返すクルマの場合にはデメリットにはならない。そして、何と言っても利点は、モーターを使ったハイブリッドカーのような、特殊なギアボックスの機構を要求しない、という点です。

PSAのハイブリッドエアーシステムは、連続可変的にエンジンとエアー?(圧縮空気)での動力を激しく切り替えながら速度制御を行うことから、複雑な構造で精度も要求される特殊な遊星歯車のギアボックスが必要となるでしょう。

残るパートナー選びの選択肢は限られます。韓国のヒュンダイぐらいでしょうか。

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