A6 / A7

Audi A6ハイブリッド 遂にカタログアウトへ

技術による先進?

独アウディは、2015年モデルよりフェイスリフトとなるAudi A6のラインアップから、ハイブリッドモデルをカタログアウトさせることを決定したようです。ハイブリッドに取り組み始めて約3年でギブアップすることとなります。トータルの販売台数は、全世界でわずか約4,000台に留まり、そのうち80%が日本を含むアジアマーケットでした。

アウディA6ハイブリッドの動力ですが、2.0リッター4気筒ターボのガソリンエンジンと33kWモーターの組み合わせで最大出力245hpとなります。
A6ディーゼルのエントリーモデルとなるA6 2.0 TDI ultraの仕様は、最大トルク400Nmを1750〜3000rpmで引き出すことができ、最大出力は191ps、そして燃費は21.7km/Lであることを考えると、高価で重いハイブリッドをチョイスする選択肢はないでしょう。

アウディが取り組んでいたシステムは、エンジンをモーターでアシストするパラレル式ハイブリッドでした。
従来の変速機を使うアウディに方式に対し、2組のモータージェネレーターと遊星ギアのセットが変速機構の役割を果たす、トヨタTHSの方が遥かにシンプルで、かつ洗練されています。

また、モーター冷却も方式も、アウディのそれはキャビン内の空気をファンによって取り入れる原始的な方式で、一方のトヨタはモーターの中心を通る軸の中に通したオイルを遠心力で冷却するという超ハイテク仕様です。
さらに、エンジンの停止時や始動時の制振技術レベルも、トヨタTHSとアウディのそれを比べると比較になりません。アウディに技術的なトピックはありませんが、トヨタTHSではエンジンの回転数を上げる時、リダクションプラネタリーギアのモーターで一瞬トルクを増やしつつ出力軸には要求されるトルクが出力されるという緻密な制御プログラムが協調作動します。

とにかく、アウディのハイブリッドシステムは、Vorsprung durch Technik「技術による先進」を掲げるアウディとしては落第点です。アウディTDIが素晴らしいだけに、ハイブリッドシステムの怠慢さが余計に目立ちます。
また、A6 HybridのライバルだったBMW Active Hybrid 5とMercedes E400 Hybridの今後にも注目です。
今後ですが、ポルシェが開発を主導しているプラグインハイブリッドシステムの搭載と、Audi e-tronにフォーカスしていくと思われます。

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2 Comments

  1. こういう終末を迎えることは評論家諸氏には初めから分かっていたような気がします。採用しているテクノロジーに段違いの差があるなら、もっと早くに指摘してエンドユーザーに情報を提供してほしいなと思います。もちろんA6を買える財力もありませんが、後だしが褒められるとも思えません。

    1. AAAさん、コメントありがとうございます。「トヨタとVWグループのハイブリッド技術で、どちらがハイテクか?」と問われると、10人の工学エンジニアのうち、10人近くがトヨタのシステムだ、と答えると思います。
      ただし、車の好き嫌というのは、技術だけではなく、フィロソフィーやデザインなど、多面的な要素があることは言うまでもありません。よって、皆様の判断でご覧いただきたいです。記事の正確性に欠ける場合は是非コメント欄からツッコミを入れていただければと思います。
      アウディの車は、冷静に考えても良いと思います。ただし「ディーゼルは」という言葉をEurocarfansとしては付け加えたいと思います(現時点では)。特にA6 2.0 TDIウルトラは、現在最も洗練されたプレミアムサルーンだと断言したい、です。

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