GreenTechPSA

PSAグループ CO2削減のトップランナーへ

自動車産業の負け組?フランスから明るいニュースが。

仏プジョー&シトロエングループ(PSA)は、AAA DATAという欧州の調査会社から2014年に欧州メーカーで最もCO2削減を実行したメーカーである、と評価されました。欧州委員会が自動車メーカーに求めたCO2排出量規制は、2015年に130グラム/kmまで削減することでした。PSAの2014年のアベレージは110.3グラム/kmに達し目標を軽々クリアしています。なお、欧州メーカー全体の平均は123.7グラム/kmです。

欧州委員会はそのハードルをさらに上げ、2020年には95グラム/kmにすることを自動車メーカーに求めています。この数値は、レスシリンダーやターボ過給、トランスミッションの多段化など現在行われている対策では到底達成は困難で、車体構造や素材を含めたプラットホームの全面刷新まで踏み込む必要があります。

PSAは、EMP2(エフィシエント・モジュラー・プラットホーム)というプラットホーム技術を展開し始めています。ハッチバック、セダン、クーペ、ワゴン、SUV。プジョーとシトロエンのC/Dセグメントの全車、比率にするとPSAの約50%のクルマがこのEMP2ベースになります。高張力スチール、アルミ、複合材のミクスチャー構造となっており、大幅な軽量化を実現してます。
さらに、EMP2では、ボディ最前部からBピラーまでのフロアパネルまで、つまりエンジンルームから前席までの寸法を固定要件としており、VWグループのMQBよりも更に合理化したイメージです。結果、開発工数の大幅削減という福音をもたらします。
そしてパフォーマンスですが、低重心化を目指してより低いエンジンマウントを可能とする設計となっており、PSAらしからぬ?安定感のある走りを実現しています。その実力は2014年欧州カーオブザイヤーに輝いたことでも明らかです。当ブログでも2013年カーオブザイヤーTOP5に選定させていただきました。「全方位で平均点以上の優れたCセグメントカー」VWゴルフと互角に競えるのはこのプジョー308しか現状は存在しません。

そしてエンジンも見事なまでの全面刷新です。「PureTech」「BlueHDi」。2つのエンジンシリーズです。PureTechは、ダイレクトインジェクションと高効率ターボなどの最新技術を導入した直列3気筒ガソリンエンジン、そしてBlueHDiは噴射圧2000barのコモンレールシステムを搭載する直列4気筒ディーゼルエンジンです。EMP2には、この2基のエンジンが搭載されます。エネルギー効率の向上を目指して開発された軽量エンジンです。

2020年に95グラム/km。この高きハードルを乗り越えられそうな勢いを持つのは現状PSAグループのみです。PSAグループは一時は経営危機の状態でしたが、中国の東風汽車とフランス政府からの増資を受け業績も回復途中にあります。2015年以降の欧州カーメーカーの中で、最も期待値の高いメーカーの1社です。

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