R8

2016 Audi R8 軽量ボディを透視する

アウディR8登場より前の時代、そして後の時代。

1994年、世界初のオールアルミニウムボディの量産モデルAudi A8が発表されて以来、ボディこそが競争力の源となりました。スチールからの材料置換、接合技術、ボディ構造。ボディを大きくし見た目を立派にすることでユーザーから簡単にお金が取れる時代は終焉し、ボディを軽くすることでお金が取れる時代が到来しました。
「ボディの軽量化は、パワーウエイトレシオの改善につながり、その結果、クルマのパフォーマンスが向上する」。極めて単純明快な理論を突き詰めたアウディ経営陣による会心作です。
以下のビデオは、ジュネーブモーターショウに合わせて公開された、アウディR8のボディを透視したアニメーションビデオです。


ASF(Audi Space Frame)は、ボディの骨格部分をアルミ押出材とアルミダイキャスト材で構成しています。アルミニウムはスチールと比較して成型の自由度が大きく、そして剛性の高さに優れているとされます。この骨格にアルミパネルを固定することにより、低重量かつ優れたボディ剛性を実現しています。
また、BMWの「CFRPパッセンジャーモジュール」に習ってか、パッセンジャー部分に前モデルよりもCFRPを多用しています。

軽量かつ高剛性のボディは、「走る」「曲がる」「止まる」を極める高性能のスポーツカーには必須条件。V10エンジンを搭載しても車重は1,454kgという前モデル比50kgを削減した超軽量ボディを実現したアルミニウムボディのスペシャリスト、アウディによるボディエンジニアリングの進化が止まりません。

コラム)
「日本発プレミアムセダンの雄」日産スカイラインのモデルチェンジの際発表されたのは「先代比ホワイトボディで11kgの軽量化」でした。ライバルとなる欧州勢BMW/Audi/Mercedesなど各Dセグメントは先代比で50〜100kgの軽量化を実現しています。
ボディの軽量化は、「走る」「曲がる」「止まる」を極める高性能のスポーツカーに留まらず、スポーツセダンの世界にも降りてきました。軽量化しないと世界では戦えなくなりました。
日本の素材系技術は大丈夫なのか?と危惧する方もいますが、日本には理論も技術も素材も製造設備も全てあります。危惧すべきは役員陣の経営判断です。残念ながら世界の自動車産業の先を見通す力はないようです。韓国勢や中国勢が勢いを増す中で、洗練された技術を追求しなければいけない日本車ですが、既存のスポット溶接ラインを生かして如何にコストを安く作るか、に主眼が置かれているのでしょう。
「MAZDAのみが日本の希望の光」といったところでしょうか。

Tags
Show More

Related Articles

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Close