Volkswagen

VWの排ガス不正 世界で1100万台規模か?

独フォルクスワーゲングループが米当局に指摘されたディーゼル車の排ガス不正操作事件の続報です。VWの発表によると、いわゆる「defeat device」を装着したフォルクスワーゲングループのクルマは全世界で1100万台規模になる、とのこと。ゴルフ、ビートル、パサート、そしてアウディやシュコダなども含まれます。そして、世界的な大規模リコールを含む今後発生する費用のため、65億ユーロ(8,700億円)の引当金を計上することも発表されました。

対象エンジンはEA189と判明

ただ、純粋な疑問として出てくるのは「8,700億円で足りるのか?」という点です。この問題は根が深く、ディフィートデバイスを解除したとしても、NOx、PMともに現在の米国の基準に適合出来ないでしょう。今回の不正をした対象エンジンがEA189シリーズと発表されています。圧縮比は18.0で出力トルクを目一杯追いかけている仕様です。
欧州はPMの排出基準が厳しい一方、NOxの排出基準が緩いため、EA189は「現在の規制レベル」を考えるとNOx触媒に不備があると想像できます。尿素SCRが無いのは当然の事、NOxを直接補集するLNTの機能も不足しているはずです。

フォルクスワーゲンは「技術的な措置で問題を解決する」と言っていますが、どのように処理するのでしょうか。EA189シリーズの後継機種のEA288は、各国のエミッション規制に対応するために「後処理装置をユニット化」していることから交換処置も可能かもしれませんが、EA189はそのような設計にはなっていません。

「NOx吸蔵触媒+DPF+SCR」を数百万台レベルで対応すると、一体どれだけのコストが発生するのか。。解決手段はドイツ政府による各国との「政治力」しかないのかもしれません。

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