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Volvo S90 ファーストオフィシャル

Eセグメントに新風を巻き起こすか?

スウェーデンのボルボは、S80の後継モデルとなるEセグメントのプレミアムセダン「S90」のオフィシャル情報を公開しました。BMW 5シリーズ、MercedesBenz Eクラス、Audi A6と競合となるクルマです。ボルボのプレスリリースでは、5年に渡り開発を続け開発費は1000億円に到達すると発表しており、S90に賭けるボルボの情熱が伺えます。

S90は、Volvo XC90で投入された新世代プラットホーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」を基盤技術としています。この次世代シャーシ構造に約110億米ドルを投資し、実に4年の歳月をかけて開発したとされています。
この基盤技術のコンセプトは「V8から直4+モーターへの変換」です。前XC90はYAMAHAへ製造委託したV8エンジンを横置きすることを前提にしていました。ボルボのSPAは、XC90とS90、そして来年には発表予定のV90のアッパーセグメントの車種を前提に開発しており、前輪は2.0リッター直列4気筒エンジンを駆動し、後輪はプロペラシャフト無しに電動モーターで駆動するよう「最適化」されています。「最適化」というのは、9.2kwhという重たいリチウムイオン電池をセンタートンネルに収容し、前後重量配分や重心などを最適化している、という意味です。

エンジンに新エッセンスあり

パワートレインですが、既におなじみとなったボルボ自社製の2.0リッター直列4気筒ターボエンジン「Drive-E」を搭載します。XC90同様、このプレミアムセダンでも直列6気筒エンジンや前述のYAMAHA製V8エンジンの搭載を止めました。
今回のS90で初お披露目となるが、ボルボが「PowerPulse」と呼ぶ技術です。パワーパルスは、瞬間的にディーゼルエンジンのターボレスポンスを向上させるシステムです。名前から「電動ターボを搭載したのか」と思いきや、そうではありません。
パワーパルスは、ドライバーが急発進をするためアクセルをキックダウンした時、「2リッターのエアタンク」に納められた圧縮された空気を取り出して、バルブを開きエクゾーストマニフォールドに素早く空気を送り込み、ターボのタービンの回転速度を早めるシステムです。目的は他ならぬ「ターボラグの削減」です。まさに名前の通り「心臓の鼓動を瞬間的に高める」ようなイメージです。面白いのが、エアータンクにはポンプで圧縮した空気をストレージする仕組みです。

PowerPulseの解説ビデオ


「ターボラグを感じさせないレスポンスの心地よいエンジン」。よく自動車雑誌で評されますが「その背景にある技術は?」と問いたくなります。「エキマニとターボの一体型成形」だけではEセグメントクラスのクルマの購入を検討しているユーザーは、もはや納得しないでしょう。BMWのトリプルターボや、今回のボルボのパワーパルスなどの技術背景が必要です。
「技術による先進」。某ドイツ車メーカーが掲げているキーワードですが、今やこの言葉がジャストフィットするのはボルボなのかもしれません。
下の写真集に掲載しているアッパーボディのイラストを見ると確認できますが、アッパーボディは言葉が悪いですが「特徴のないオーソドックスなボディ」と言えます。しかし、この新世代シャシーとエンジンが先進的で、この2要素だけでもドイツ御三家と十分に戦えるスペックを手に入れた、と言えます。

オフィシャル動画:S90ドライビングシーン


オフィシャルフォト

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