Q-Series

2017 Audi SQ7 TDI 技術解説動画を公開

独アウディは今年春のジュネーブモーターショウでワールドプレミアとなったAudi SQ7 TDIの技術解説ビデオを公開しました。技術的トピックは主に2点です。1つは48V電装+電動ターボを市販車で初搭載している点、もう1点は前後サスペンションに電動スタビライザー(エレクトロメカニカル アクティブロールスタビライゼーション(eAWS)と呼んでます)を搭載している点です。各システムがどのようにレイアウトされ、どのように動くのか、を解説したビデオが公開されました。

エレクトロメカニカル アクティブロールスタビライゼーション(EAWS)解説ビデオ


スタビライザーバーに設けられたアクチュエーターが前後のスタビライザーバーのロール剛性配分を最適に制御する電子制御のアクティブスタビライザーを前後サスペンションに組み入れています。BMWのアクティブスタビは油圧式のため、車両がロールすることを抑えるための力の作動までタイムラグが発生します。アクティブスタビを全て電制化することで瞬時に作動させることが出来るメリットがありますが、アクティブスタビライザーという機能を考えると「大電力」を必要とする事は容易に想像できます。アウディSQ7は48V電装のシステムを採用しており、電制アクティブスタビにも十分な電力供給が可能です。

アウディSQ7に搭載されるV8 TDI+48ボルト電装システム解説ビデオ


欧州委員会は、2020年までにCO2排出量を95kg/gにするよう自動車メーカーに求めています。ダウンサイジングエンジンとターボ過給、エンジンの低回転化とトランスミッションの多段化だけでは達成は100%困難で、残る道は「電化」しかありません。PHEVの次にブームとなりそうなのが48V電装システムです。欧州自動車メーカー5社が48V共通規格「LV148」を策定し部品メーカーがこの仕様に合わせて部品開発を進めています。一時期、48V/12V電圧混在の車載ネットワークが欧州メーカーで議論されており、昨年発表されたAudi TT Clubsport Turbo コンセプトでもDC/ACコンバーターを組み込んで従来の12Vシステムと併用するようにしていました。ただし、その可能性の追求は今後無くなると思われます。48Vに一本化し電流を抑えることでワイヤーハーネスを削減でき、モータの小型化も可能となり、結果、車重の軽減にも寄与することがわかってきたからです。
そして、48Vシステムになり、上述のアクティブスタビを電動化する以外にも、電動ターボという新しいソリューションも実現可能となります。電動ターボとは、文字通り「電気でコンプレッサーを回す」デバイスです。排ガスに頼らずに過給できることから、過給レスポンスが極めて優れており、メーカーが苦心するターボラグを一気に解消できる可能性がある点が電動ターボの最大の魅力です。排ガスで過給する機械式ターボの場合、ラグが1〜2秒であるのに対し、電動ターボは250ミリ/秒で作動すると言われています。

Tags
Show More

Related Articles

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Close