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2017 Mercedes-AMG GTロードスターが公開

独Mercedes-AMG GmbHは、フロントミッドシップのスポーツカー「Mercedes-AMG GT」のオープントップを発表しました。「Mercedes-AMG GT Roadster」と「Mercedes-AMG GT C Roadster」の2つがGTファミリーに加わります。このクルマに興味のある方は、下記のローンチフィルムが超クールですので、まずはこちらをお愉しみください。
エンジニアリング面では、ライバルのポルシェ911ほど「個性の固まり」ではありませんが、Mercedes-AMG GmbH渾身の完全独自開発モデルというスペックは半端ではありません。
アルミスペースフレームボディ
ボディを構成する素材の90%以上にアルミニウムを採用しています。フロント側にはアルミよりも軽量なマグネシウムを採用しています。フロントアクスル後方にエンジンを搭載していることからフロント側を少し軽くできたのでしょう。テールゲートはねじれ剛性確保のため強度スチールとしています。
4.0リッターV8ツインターボエンジン
V8エンジンにも関わらず乾燥重量が約200kgという軽量さが自慢のAMG製最新エンジンです。内側排気&外側吸気となっていることから、Vバンク内側にエキゾーストマニフォールドを配置し、さらにボルグ・ワーナー製の2基のターボチャージャーをも挟み込んだユニークなレイアウトを採用しています。AMGでは「hot inside V」と呼んでます。そしてエグゾースト系はVバンクから車体後方にそのままレイアウトしています。
クランクケースはクローズドデッキ構造を採用しブロック剛性の確保に余念がありません。
トランスアクスルレイアウト
Mercedes-AMG GTは、「SLS AMG」の後継車種との位置づけになります。よってフロントアクセル後方にエンジンを搭載し、トランスミッションをリアアクスルに配置する「トランクアクスルレイアウト」をSLS AMGに続き採用しています。前後重量配分は47:53と発表されておりバランスの良さが伺い知れます。
サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン
車幅1940mmにもなった理由の一つがサスペンションシステムに前後にダブルウィッシュボーンを採用したからでしょう。このサスシステムも特徴的で、ダンパーストラットをラテラルリンクで支えサス機能とホイール支持部を分離した特殊構造となっています。上下動の動きをなるべく抑え遊びのない正確なハンドリングを妥協なく目指した結果かと思われます。前後ハブキャリア、ステアリングナックル等にアルミ合金を使用しており、バネ下重量の軽減にも余念ありません。
ドライサンプ潤滑
横Gの大きい高速コーナリング走行時でも安定したオイル供給が要求されるスポーツカー。オイルの供給方式にドライサンプ方式を採用しています。また、ウェットポンプではなくドライサンプを採用するもう一つのメリットは、エンジン搭載位値を下げることができる点です。Mercedes-AMG GTでは、エンジン搭載位値を55mm低減しています。
その他、機械式&電制LSD、ダイナミックエンジンマウント、AMGパラーメーターステアなど注目の機能が満載です。
Mercedes-AMG GTロードスターでは、ソフトトップを採用しています。7秒でルーフの開閉が可能となっており、車速50km/hまで動作が可能となっています。
オフィシャルビデオ:The new Mercedes-AMG GT Roadster & Mercedes-AMG GT C Roadster