FeatureQ-Series

2017 アウディQ5 ファーストオフィシャル

第二世代へと進化したミドルサイズSUV。

独アウディは、同社大ヒットのミドルサイズSUV「Audi Q5」の第二世代となる新型に関する情報をパリモーターショウで公開しました。アウディQ5は、同郷のポルシェ マカンとエンジニアリングを共有しており、両車を合わせると「世界で最も売れているプレミアムクラスのミドルサイズSUV」と言えます。大ヒットモデルだからこそ利益も追求する必要があり、この第二世代目から製造拠点をドイツからメキシコの新工場に移すという大改革も実行されます。
今年のパリモーターショウは、まさに「アウディのためのモーターショウ」と化している感がします。アウディA5とS5、アウディRS3セダン、そしてアウディQ5と魅力的な新車を次々に発表しており、現在の同社の勢いが伺えます。

ボディエンジニアリング

Audi Q5
第二世代へと進化したQ5。ボディも全面的に刷新されています。アウディA4と基本構造を共有していることから、ボディ構造もほぼA4と同一です。ボディサイズは全長が4.66M、全幅1.89M、全高1.66M、ホイールベース2.82Mと発表されており、ホイールベースのサイズはA4と同じです。ライバルとなるメルセデスベンツGLCとほぼ同サイズで、ミドルクラスとしてドンピシャのサイズ感に仕上げています。
AピラーやBピラーに引張り強さ1500MPa以上の熱間成形鋼板(ホットスタンプ鋼板)を使用しており、さらにサイドメンバー、クロスメンバー、フロアトンネルの補強など骨格部分の一部もホットスタンプに置き換えている点が特徴です。上のイラストの「紫色」の部分です。目的は側面衝突の耐久性を高め、かつ、薄肉化し軽量化を実現する点にあります。新型アウディA4を含め、新しいVWグループのクルマにこの手法を用いています。
最近のボディエンジニアリングの潮流となっている、カーボンやアルミなどの異素材の使用については極めて消極的です。アルミ合金は、フロントのサスタワー、前のバンパーピーム、バックドア、ボンネットに留まります。上のイラストの赤と緑の部分です。ちなみにA4セダンとアバントのボンネットはアルミではなく鋼板です。アルミのプレス成形技術は大変難しく、欧州では英ジャガー&ランドローバー以外は量産技術を持ち合わせていませんが、VWグループも何らかしかの工法を開発したのでしょう。なお、ライバルのBMWは、このホットスタンプ(紫色の部分)をカーボンに置き換えようとしており、新型7シリーズでカーボン化に成功しています。まもなくワールドプレミアとなる5シリーズにもカーボンを多用してくると思われます。
そして1点不明な点としては、テールゲートとボディのつなぎ部分に鋳造アルミを採用していない点です。A4アバントでは使っていました。
総括としては、先代よりも90kgも軽くなり、cd値も0.30というクラストップクラスとなり洗練されたボディとなりました。しかし全体的に無難に仕上げており、新技術は限定的、といったところでしょうか。

ドライブトレイン

Audi Q5
Q5には、4基のディーゼルTDIエンジン、1基のガソリンTSIエンジンがラインアップされます。標準モデルでは、ガソリンは2.0リッター直列4気筒TSIエンジンのみとなり、今後出てくるSQ5やRS Q5に、ポルシェと共同開発した新型V6エンジンが搭載されるはずです。
ボリュームモデルとなるのは2.0TDIディーゼルエンジンで、最高出力110kW(150hp)、120kW(163hp)、そして140kW(190hp)の3基からチョイス可能となります。トップモデルとなるのが3.0リッターディーゼルTDIエンジン搭載モデルで、 最高出力210kW(286hp)、最大トルク620Nmを発生します。これらのエンジンは新型ではありません。
そして、多くのアウディファンが気になるであろう同社の全輪駆動システム「クアトロ」ですが、ディーゼルエンジンの110kW版と120kW版、そしてTFSIエンジン版に、クアトロのライト版「Quattro Ultra」が搭載されます。クアトロのリアデフが非常に小型であることが特徴的です。
そして、高性能な140kW版のディーゼルと3.0リッターディーゼルTDIエンジンには、常時全輪駆動の真性クアトロ「Quattro」が搭載されます。
「Quattro Ultra:クアトロウルトラ」ですが、A3やQ3に搭載されるハルデックス製のオンデマンドAWDとも違う、アウディオリジナルな技術です。サプライヤーのマグナとアウディが5年の歳月をかけて開発したと発表されています。仕組みは下記動画を参照ください。

解説ビデオ:The new quattro with ultra technology

シャシー

Audi Q5
サスペンションシステムはA4と同じです。フロントサスペンションは「5リンク式」と発表しています。しかし1本はステアリングのタイロッドなので実際は4本:4リンクが要素となります。このあたりは表現が微妙といいますか絶妙です。ライバルとなるジャガーFタイプのダブルウィッシュボーンを意識したのでしょうか。このアウディ5リンクもなかなか良いと思います。アッパーリンクをボディフレームに直接繋げており支持剛性を高めている努力もうかがえます。
ダンパーは、オプションで2種類用意されます。1つはA4でもオプション設定されている減衰力可変機構を用いたダンピン制御付きスポーツサスペンションです。さらにエアサスペンション機構が付いた5段以上車体の車高が出来るシステムも用意されます。トップモデルの3.0リッターディーゼルTDIエンジン搭載モデルにはこの2つの機構がバンドルされています。

オフィシャルフォト:Even sportier and more multifaceted: the second generation of the Audi Q5 arrives

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