メルセデスベンツ 新型直列6気筒エンジンを遂に公開!

2016年11月1日
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自動車の王様、直列6気筒へ回帰。

独メルセデスベンツは、2017年以降から随時投入される新しいエンジンラインアップに関する情報を公開しました。中でも注目が、エンジン型番「M256」と呼ばれる、直列6気筒エンジン(ガソリン&ディーゼル)を発表した点です。遡る事今年6月に開催されたメルセデスの新技術発表会「Tec Day」において、伝統の直列6気筒ガソリンエンジンを復活させることを正式に発表していました。遂に製品版の登場です。

マイルドハイブリッドを前提とした直列6気筒エンジン


M256の特徴ですが、「ISG(Integrated Starter-Alternator)」と呼ばれる電気モーターユニットと組み合わせ、さらに電源として48Vシステムからの供給を前提としている点です。ISGは、メルセデスの48Vシステムの心臓部となるもので、エンジンとトランスミッションの間に配置され、スターティングデバイスの一種と考えても間違いではないと思います。単なるスターティングデバイスの役割のみならず、起動時から高トルクを発生する発進装置としても機能します。ターボラグとは無縁、といったところでしょうか。
湿式多板クラッチを引っさげて登場したVWのDSGがどこか昔の技術のように思えてきますし、重たいリチウムイオンバッテリーを搭載するプラグインハイブリッドカーが過渡期のソリューションであることに気づかされます。このメルセデスの新型エンジンとドライブトレインにイノベーションが起こったと言っても過言ではないと思います。

アウトプットですが、最大トルクは300kW(408hp)、最大トルクは500Nmを発生します。現行のV8エンジンと比べても遜色ありません。また、先代のV6エンジンと比べC02排出量は15%も削減しているとのこと。

メルセデスが直列6気筒へ回帰したことにより、気になるのが「永遠のライバル」BMWのストレート6との比較です。メルセデスのM256のボアxストロークは83mm x 92.4mm、一方のBMW B58エンジンは82mm x 94.6mm。圧縮比はM256が10.5、B58が11.0。どことなく似たようなコンセプトです。さらに単気筒500ccに固定してボア&ストロークも共通にしガソリン&ディーゼルでブロックを共用するというモジュラー手法もBMWと同様です。

M256は、2017年に登場する予定の次期Sクラスから搭載されます。48Vシステムが前提なので、この直列6気筒エンジンは、おそらくEクラス以上のクルマしか搭載されないはずです。Cクラスへの搭載は、現状は難しいでしょう。
とにかく、愉しみなエンジンです。各メディアの試乗記に注目です。