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Audi AIについて

人工知能と機械学習の最前線

外の世界とのネットワーク化、自動化、電化 。これらのキーワードを「Audi AI」と定義し、人工知能と機械学習の技術により競合他社との差別化を図ろうとしてます。

2013年、アウディは米国カリフォルニア州とネバダ州で自動運転のテストライセンスを世界で初めて取得しました。 そして2015年1月、Audi A7のコンセプトリサーチ車両が、スタンフォードからラスベガスまでの高速道路を900キロ走行。そして、2015年5月には、ドライバーレスのアウディ車両が上海の密集した都市交通の道を走行しました。これはこれまでの最もコンプレックスな状況の中で実施されたパイロットの1つです。

これらのパイロットケースを終え、Audi AIは現在、次のステップへと移行しようしています。さまざまなシステムによって収集された大量の運転データはすばやく処理されて、他の道路ユーザーのデータとリアルタイムで共有し使用できるように設計しています。完全にネットワーク化された車両技術は、Audi AIのコアコンポーネントの一つです。

新しいアウディA8では、Audi AIモジュールが搭載されています。世界で最初に発表されるシステムで、レベル3で高度に自動化された運転が可能になります。レベル3は「条件付き自動運転」のレベルで、ドライバーの運転支援からステップアップして、車が周りの状況を見て自動運転してくれるレベルです。AudiAIがドライバーに制御を要求した時のみドライバーが制御を取り戻すというポジションとなります。

アウディAIの頭脳、zFAS

このような車両インテリジェンスは、Audi AIの重要な要素となっています。車両周辺にセンサーを張り巡らせ、これらのセンサーが収集したデータを、中央車両アシストコントロールユニット(zFAS)に送り計算されます。このzFASこそがアウディAIの頭脳と言えます。zFASは、膨大な情報を雷のごとく計算するスーパーコンピューターですが、大きさはタブレットほどの大きさである、とアウディは主張しています。このコントロールユニットは「ネクストインテル」と呼ばれる次世代チップメーカーを集結して開発されました。NVIDIAのTegra K1、InfineonのAurix、AlteraのCyclon Vとい高性能チップ群、そして、自動車業界の画像処理アルゴリズムの世界的リーダーへと躍り出た時代の寵児「Mobileye」のEyeQ3プロセッサがこれらのスーパースターチップ群を補完します。

自動車の機械学習の最前線、Audi Q2 deep learning concept

アウディのプレスリリースに、「アウディは将来ソフトウェア企業になる」との記述があります。

Audiは、2016年12月にバルセロナで開催されたNIPS(ニューラル・情報処理システムに関する会議とワークショップ)において、自動車がインテリジェント・パーキング・ストラテジーをどのように発展させることができるかをデモンストレーションするスケール・モデルを使用しました。 3×3メートル(9.8×9.8フィート)のフィールドで、モデルカー(スケール1:8)「Audi Q2ディープ・ラーニング・コンセプト」が、自律的に駐車スペースを探し、駐車する、というデモンストレーションを行いました。

このモデルカーには、システムが試行錯誤によって学習していくディープラーニングによって自律的に駐車する能力を持たせています。車はその進行方向をランダムに選択しアルゴリズムが成功した行動を識別して、駐車能力を継続的に改善していきます。このモデルカーには、モデルの周りのすべてのポイントに配置された10個の超音波センサーが配置され、後方に2個のモノカメラで構成されています。中央のオンボードコンピュータが、そのデータをステアリング用の制御信号と電動モータに変換します。開発はAUDI AGの子会社であるAudi Electronics Venture GmbH(AEV)が担当しました。

人工知能アシスタント:Personal intelligent assistant (PIA)

最高の運転コンセプトは、ドライバに理想的に適応したコンセプトであり、可能な限り多くの行動を取り除き、自律的に日々の操作入力を実行するものです

PIAは、個人的なインテリジェントアシスタントであり、人工知能の手法を使用しています。PIAは、車からのデータ、運転者に関するデータ、現在または将来の交通状況などの情報を互いにインテリジェントに結合しディープラーニングを行います。とりわけ、PIAは音声入力に応答し、インテリジェントなアルゴリズムのおかげで、ユーザーと対話することができます。アウディ版のアマゾンエコーというイメージでしょうか。

PIAはドライバーの活動を見て、それに基づいて彼/彼女の特徴的な行動を学習します。ナビゲーション、音楽の選択、希望するAudi接続サービスの選択、エアコン温度の好み、駐車スペースの提案、または高速道路の前方を走行する車両への定期的な距離の維持など、さまざまな用途に幅広く使用できます。機械学習によって確認された知識に基づいて、PIAは自動車の機能を運転者の行動およびニーズに適合させ、積極的にレコメンドします。

セキュア・アウディ・クラウドのサーバーに、PIAのデータをホストして処理します。ドライバーは、myAudiアカウントを通じていつでもこれらのデータを表示および管理が可能です。アウディのクラウドサーバーにホストしてますので、これらのパーソナルデータを他の車に自動的に転送することができます。車は個々のユーザを識別して適切なユーザプロファイルをロードし、PIAはそれに応じて車とその対話的動作を適応させます。開発は、Audi Q2ディープ・ラーニング・コンセプト同様Audi Electronics Venture GmbH(AEV)が行います。AEVは、AudiAI時代の戦略を担う重要な会社となりました。向こう10年以内にアウディ車両への実装・販売を目指しています。

その他にもAudi Electronics Venture GmbHが主導しAIに関する様々なパイロットプロジェクトを行なっています。AIに関する取り組みは、欧州車メーカーの中でもアウディが突出している感があります。

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