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2018 Volvo XC40 オフィシャル

GLA、X1、Q3を出し抜いてセグメント頂点の座を手に入れた!?

Story Highlights

  • 時代を先導する新しいプラットホーム
  • 新開発の可変バルブ機構を搭載した3気筒エンジン
  • 安全性に配慮した競合を凌駕するボディエンジニアリング
  • クルマの販売手法に新しいエコシステムを構築する

スウェーデンのボルボは、同社初となるコンパクトSUV「XC40」をイタリア・ミラノで公開しました。2017年に公開される新型車の中で最も期待値の高いクルマの1台ですが、仕様を見てみると、ライバルを引き離すセグメントトップに位置するにふさわしいクルマに仕上げています。また、販売手法も特徴的で、自動車メーカーで初となる「Care by Volvo」と呼ぶサブスクリプションモデルにより提供されます。車両を購入したり、リースしたりするのではなく、固定月払いによりXC40を提供する、と言います。Volvo XC90の初回生産分をネットのみで販売し完売させた時、ボルボの役員が「クルマの販売手法に新しいエコシステムを構築する」と言っていました。要は、値引き交渉の上手な人は車を安く買い、消極的な人は高く買うというのは全くフェアではない、ということです。携帯電話と同じように皆平等の定額制にして多く使った人には多く課金する、という仕組みです。日本でどのように販売していくのか、ボルボジャパンの動きに要注目です。

新しいプラットホーム:Compact Modular Architecture(CMA)

 

 
 ニューXC40では、「Compact Modular Architecture(CMA)」と呼ぶ新しいモジュラープラットホームを採用しています。フロントアクスルからアクセルペダルまでの距離を固定化しており、エンジンの搭載方向とマウントの位置、フロントサスとステアリング系、インパネ周りの電装品レイアウトまで共通化しています。この固定化したエリアは、前輪駆動エンジン横置きのクルマにおける設計生産コストの約60%が集約されている、とされています。まさにフォルクスワーゲンのMQB(エンジン横置き用の共通プラットホーム)と同様のアプローチですが、ボルボのCMAが進化しているのはプラグインハイブリッドなどの電装化も共通化している点です。電気モーターのためのリチウムイオン2次電池をセンタートンネルに収容し、前後重量バランスを最適化しようという試みです。前輪駆動なのにリアが重いという現在のコンパクトカーのPHEVに見られるアンバランスさとは無縁です。40シリーズは、電化が前提となっています。

ボルボとしては、Eセグメント以上のクルマにはSPA(Scalable Product Architecture)というプラットホームがありますが、SPAをCセグメントのために凝縮したPTがCMAであり、競合他社のそれとはワンランク上になっているはずです。明らかにワンランク上の上質な乗り心地と想像します。

遂に登場、3気筒のDrive-Eエンジン

ニューXC40にはD4ディーゼルまたはT5ガソリン4気筒Drive-Eパワートレインが搭載されます。そして、ハイパワートレイン版として、2019年にはPHEVとEVが投入されます。そして注目したいのが、ボルボ・カーの新しい3気筒エンジンで、3気筒エンジンを搭載する初めてのボルボとなります。新しい可変バルブ機構を搭載しているDrive-Eの3気筒ですが、以下がメカニズムを解説したアニメーションビデオです。
 

 
「DRIVE-E」は、「究極のモジュラーコンセプトエンジン」とも言われています。2リッター直列4気筒エンジンでは、ボアxストローク、ボアビッチまで共通となっており、さらにガソリンとディーゼルを作り分けるという「1ブロック・1排気量」の究極ともいえるモジュラーエンジンコンセプトです。
エンジン本体は1基をベースにし、過給器の種類や数、過給圧でチューニングバリエーションを展開します。そして、テクノロジーパートナーとしてエンジンマネージメント技術に日本のデンソーが深く関わっています。ディーゼルエンジンのインジェクターはデンソー製で噴射圧力は250MPaです。インジェクターにマイクロプロセッサーが備わっておりシリンダー毎に最適な燃料噴射を管理してくれる賢いインジェクターです。

ボディエンジニアリング

上のイラストは、ボルボが公表しているボディ骨格のイラストです。詳細については公表されていませんが、恐らく赤の部分がホットスタンプ鋼板でしょう。Aピラー、Bピラー、フロアトンネルなどに使うのが通常ですが、それに加え、A/Bピラー下部からサイドシル全般にまで及んでいる点です。コストをかけて側面衝突の安全性を高めていることが伺えます。ホットスタンプ鋼板の使用比率はざっと見て、30%近いのではないでしょうか。

エクステリア&インテリア

写真や動画をみる限り、競合を寄せ付けないクオリティです。じっくりとチェックして見てください。

XC40 エクステリア


 

XC40 インテリア

 

 
ニューXC40の詳細なエンジニアリングについては、今後発表されていくと思います。2017カーオブザイヤーの最有力候補ではないでしょうか。

オフィシャルフォト

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