Featureその他

Car of the Year 2011

今年も残すところ、あと一ヶ月となりました。欧州自動社各メーカーは、ギリシア、イタリア、スペインの欧州信用不安の拡大による欧州自動車市場の停滞から、グローバル事業、特に新興国へのシフトをより鮮明に打ち出した1年でした。また、欧州においては1km走行あたり130gというCO2目標に向かって1g単位の削減を競っており、最大出力を向上させながら燃費向上を実現する新技術開発の動きは、不況下ながらも非常に活発でした。今年は、ハイブリッドでもなくディーゼルでもなく、ガソリンエンジンの新技術が主役でした。

eurocarfans.jpが独断で選んだ、2011 Car of the Year(&News)を発表させていただきます。

1位:Mercedes-Benz Bクラス

Cd値が0.24という驚愕の静寂性。ドライバーの疲労を推測し音と光で警告を出す「スピードリミットアシストシステム」やバックミラーの死角にいるクルマを検知する「ブラインドスポット」、メルセデスの最新技術となるミリ波レーダーを使ったアラートシステムなど、プレミアムサルーン並みの先進的な安全性能。全てが「ベストなCセグメントカー」です。このクルマは軸が明確です。「プレミアムサルーン並みの静寂性と安全性能を備えたコンパクトカー」。メルセデスの完全復活です。


2位:BMW 1シリーズ

アブノーマリーなヘッドランプが特徴的な2代目1er。販売台数が見込めるCセグメントカーでは失敗が許されないため保守的なデザインのクルマが多い中、アドリアン・ファン・ホーイドンクによる「果敢な冒険」、それを許した経営陣に拍手です。MINIと共同開発した4気筒1.6リッターのガソリンユニットもリフレッシュされました。そして何より8速ATの搭載が特筆です。ツインスクロールのシングルターボチャージャーシステム「BMW TwinPower Turbo」はさらに磨きがかけられています。

3位:Mercedes-Benz SLK55 AMG

「4気筒のAMG」。メルセデス新開発の自然吸気5.5リッターV8エンジンの最大のポイントは「環境に優しい燃焼革命」と言われるシリンダー・ディアクティベーションを搭載したこと。例えば渋滞時や低速走行時の800から3,600rpmの間は4気筒分をシャットアウトするが出来る機能で燃費の改善に大きく寄与します。よってSLK55 AMGは、街中では4気筒のクルマとなります。このエンジンに7速AMGスピードシフトATが組み合わされ、燃費はなんと約11km/リッターを達成。AMGの環境戦略のコアに位置づけられる技術になるでしょう。


4位:Peugeot 3008 Hybrid4

フランスのオートメーカーが大きな仕事を成し遂げました。世界初となる量産型ディーゼルハイブリッド、しかも4輪駆動モデルです。前輪は最高出力163HPの2.0リッターターボディーゼル、後輪は27HPの電気モーターで駆動。「Sports」モードにすると、この車の最大パフォーマンス200hpを発揮できるセッティングになります。低中速トルクが太いディーゼルエンジンのハイブリッド化は、走りを楽しみたい人には正解なのではないでしょうか。このクルマは是非国内導入を実現していただきたいです。

5位:Volkswagen The Beetle

1938年のデビューから73年。VWグループのチーフデザイナー、ワルター・デ・シルバの手にかかると、ビートルがスタイリッシュなクロスクーペに見えてきます。21世紀最初のビートルは「温暖化で成長したのか」随分と大きくなりましたが、走りはアジルになってます。中高速コーナーリング時のアンダーステアを軽減してくれる電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」が組み合わされます。また、米国の楽器及びアンプメーカーとして伝説になったフェンダー社のプレミアムサウンドシステムが搭載される点も注目です。


6位:Porsche 911

「991型」と呼ばれる新しい911。サイズの大型化が噂されていましたが、いざ蓋を開けてみれば全幅は不変の1808mmでした。しかしホイールベースは100mmも拡大しています。この意図は高速直進性の確保が目的と言われていますが、ハイブリッド・システムを搭載するためのスペースを確保するため、とも言われています。エンジニアリング面では、スチールアルミニウム・ボディによる軽量化、乗用車としては初の7速MTの採用、そして電動パワーステアリングを採用したことが大きなトピックとなります。


7位:BMW 3シリーズ

1975年のデビュー以来1200万台以上が売れ、プレミアムミドルカーセグメントのトップランナーを走ってきた「BMWの心臓」3シリーズがフルモデルチェンジ。先代より全長が93mm、ホイールベースが50mm、前トレッドが37mm、後トレッドが47mm大型化しているにも関わらず重量は40kgも軽くなっています。前後重量バランスは50対50というBMWの方程式を堅持。本来はベスト3に入るはずですが、エンジンで大幅アップデートが無かったのでこの順位です。

8位:Volkswagen Polo R WRC

市販車ではありませんが、Volkswagenが2013年シーズンからWRCに参戦することを発表した点には驚きでした。エンジン排気量の上限が1600ccに抑えられ、直噴ターボの搭載が認めらるWRCのレギュレーション変更が参戦の理由です。「直噴ターボによるダウンサイジングの大潮流を作り出した張本人」であるフォルクスワーゲンが参加しないわけにはいかないだろう、ということです。今からMINIカントリーマン vs Polo-Rの対決が楽しみです。


9位:Lancia Ypsilon

ランチア創業105周年に満を持して送り出されたフィアットグループの戦略的コンパクトカー。スタイリッシュなエクステリアに高品質なマテリアルと革新的デザインのインテリア。100色まで及ぶオプションカラーで構成される「カレイドス」と呼ばれるカラーバリエーションでワンランク上のBセグメントカーを演出。エンジンはチンクエチェントと兄弟であることから875ccのツインエアユニットが搭載されています。


10位:Fiat Panda

31年の歴史を持つフィアットの大ヒットAセグメントシティーカー、パンダのニューモデル。第三世代も「時代変われどパンダは変わらない」と主張。見通しの良い大きなガラスエリアや、垂直にレイアウトされたリアライトなど何処から見てもパンダそのもの。しかし、心臓には最新技術が搭載されています。搭載されるユニットは0.9リッターの2気筒エンジン「TwinAir」。BMWのバルブトロニックのお株を奪う、吸気バルブの可変制御によって吸気量をコントロールする機構付き。

Show More

Related Articles

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Close