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Car of the Year 2012 by Eurocarfans.jp

今年も残すところ、あと約一ヶ月半となりました。今年も欧州自動車メーカーにとって大変厳しい1年でした。欧州にとって、自動車産業は欧州全体で約1200万人の雇用を抱える最重要産業です。欧州債務危機の影響で各社とも販売が落ち込み、工場閉鎖や解雇など「血のリストラ」を断行しました。

一方で明るい兆しもあります。メルセデスとボッシュがメルセデス・ベンツC220CDIを世に送り出してから数十年。各メーカーが地道に地場で磨き上げてきたクリーンディーゼル技術が世界で花開きつつあります。
2012年第1四半期に米国のディーゼル車の新車販売台数は、前年同期比35%増を達成。そして日本においても、BMWがドル箱の320ツーリングにディーゼルのみを設定するなど、日本でのディーゼルカー普及に邁進しています。
ディーゼル特有のパワフルな低速トルク、そして目を見張る燃費性能を一度体験すると、ガソリンに戻れなくなります。恐らくあと3年後にはメルセデスとBMWの日本での新車販売の約半分はディーゼルになるでしょう。

勝手ながら今年もカーオブザイヤーをさせていただきます。2011年版はこちらをどうぞ。昨年同様、まだ公道を走っていないクルマもありますが。尊重したいのは、「無難な着地点」よりも「突き抜けた個性」です!。日本カーオブザイヤーと真逆ですね。
2013年、欧州自動車メーカーにとって、とってもよい1年でありますように!

1位:Land Rover FREELANDER 2

一時は廃業確実だったランドローバーブランド。インド自動車大手のタタモーターズ傘下に入り、純利益は10%以上増。そしてEvoqueは全世界で受注残の状態。ヴィクトリアベッカムの功績は大きい。今欧州で最も勢いのあるカーブランドでしょう。この行け行けドンドンの勢いがFREELANDER 2のマイナーチェンジに見て取れます。フェイスリフトですが、ほぼオールニューです。187hpの2.2リッターターボディーゼルは絶品との評判。インテリア品質の向上は驚愕の域。メリディアンのオーディオシステムを大音量でかき鳴らしならが奥多摩にトレッキングに行こう。元イングランド ラグビーチーム代表センターのウィル・グリーンウッドがウェールズの山に行くように。フェイスリフトの概念を変えた1台。


2位:FIAT PANDA TREKKING

厚みのある面造形、どこから見てもパンダと解るアイデンティティ、都会的なセンス、大型テントなど重装備の搭載も可能な「使える道具」感。BMW MINIと同じく独自の世界観を持っているクルマです。今最も代官山ストリートと軽井沢星のやが似合う1台(ゴルフ場は似合いませんね)。ルノーカングーと横綱相撲でしょうか。
機構的にも拍手です。フィアットお家芸の直噴コモンレールテクノロジーてんこ盛りのマルチジェットIIディーゼル。AWDモデルの「Panda 4×4」も魅力的ですが、トルクオンデマンドの4WDシステムが少し重いか。軽快なTREKKINGがおススメ。


3位:Volvo V40

Volvoが満を持して投入するニューCセグメントハッチバック。このクルマの特徴はなんと言っても前代未聞のテクノロジー「歩行者用エアバッグ」。車と歩行者の事故で最も深刻な頭部外傷から歩行者を守ろう、との思いから開発された。エアバッグが膨張する際にボンネットを10センチ持ち上げて歩行者エアバッグの位置を保持。トヨタやホンダの幹部に言わせると「ドライバーに何らメリットの無いこんな技術に製造コストをかけて正気か?ましてや量産セグメントのクルマに」だろうか。日本の自動車メーカー各社は、中国のメーカーを馬鹿にしているかもしれないが、このクルマの開発にGoを出した吉利汽車の幹部の方がずっとスマートだったりするのでは?。このクルマこそが「セーフティー」を標榜するボルボのど真ん中の個性。


4位:Mercedes-Benz CLS Shooting Brake

2010年4月の北京モーターショウのメルセデスブースに熱いまなざしを集めたクルマがありました。その名は「シューティングブレークコンセプト」。このクルマのフォトストリームを見た時、「メルセデスが大きく変わろうとしている」と感じました。果たしてこのクルマはクーペなのか、それともエステートなのか。エステートのように見えるが、極端にルーフが傾斜している。。新しいセグメントのクルマを作ろうとしていたのですね。とにかく美しいクルマです。


5位:BMW M Performance M550d X Drive

BMWの通常モデルと///Mモデルの隙間を埋める役割を果たす新ブランドがBMW M Performance。BMWの新境地は「直列6気筒ディーゼルエンジンを3個のターボチャージャーで過給し、全輪で駆動する」点。2つの小さなターボと1つの大型ターボが織りなす官能のエンジンサウンドがインテリア室内にこだまします。BMWのハイパフォーマンスカーの方向性を明確に示した。AudiのRSやSのような「ハイパフォーマンスカー=大型エンジン+豪華なコスメティックス」という「プラスの単純計算」の価値観とは全く異なります。
EVOのクリスハリスがM550d X Driveのテストドライブで怪物トルクを絶賛しています。Youtubeで検索してみてください。

6位:2013 Range Rover

はじめニュースを見た時に目を疑いました。なんと、前モデル比で420kg以上(約39%)の軽量化に成功した、とのこと。世界で初めてモノコックをすべてAl製とし、アルミアーキテクチャーのフロント&リアのシャシーなど最新技術により実現されています。その裏には、インド・タタモーターズの豊富な資金力があります。多大な資金を投下し開発された英ソリハルの最新鋭アルミニウムボディ工場が、この驚愕のダイエットを実現しています。「King of SUV」の名に相応しい一台です。あと10年はフルモデルチェンジする必要がないのではないか?

7位:2013 Mercedes-Benz Gクラス

長年に渡りタフな男たちを魅了してきたロングセラーモデル、Gクラスが2013MYから新モデルとなります。キャビンがラグジュアリーSUVのようなクオリティになりました。1979年の発売以来、33年に渡りエクステリアのアピアランスが変更されていない強いこだわりを持つクルマです。このクルマを乗るなら、G350 BlueTECだと断言したい。2016年までGクラスの生産をコミットメントしてくれたMagna Steyrに大拍手!

8位:2013 Peugeot 208 GTi

発売は来年の春ですが、9月のパリモーターショウでワールドプレミアとなったクルマ。前モデルの207RC(GTi)と比べ165kgも軽量化されており、車重は1160kgという軽量コンパクトロケット。ステアリングレスポンス、シャシーダイナミックス、そしてスポーツ仕様の固めのサスペンション。まさにクラス随一のロケットコンパクトとなるでしょう。またインテリアの個性が素晴らしい。まるで「受験生の机」のようなPoloGTiとは別世界です。いうまでもなく、走りたくなるのは、断然こっち。


9位:BMW ActiveHybrid 3

他メーカーは、モーターを燃費向上のためのツールと位置づけていますが、BMWは「V8自然吸気エンジンに近い性能を燃費性能を損なうことなく直6エンジンで達成する」とのアプローチ。モーターは直6ターボをサポートする「Eブースター」として捉えている。ここがドイツプレミアムブランドの中でもユニークな点と言えます。とにかく海外・日本含め、評論家によるテストドライブの評価がダントツに高い。搭載するハイブリッドシステムはアクティブハイブリッド5と同様ですが、クルマの完成度はAH3が断然上、との評判。


10位:BMW M135i

BMWの個性は?と問われると、一言で表現するのは難しいけれど「卓越した俊敏性と正確なコントロール性」という表現は、BMWオーナーであれば納得できると思います。ニュー135iは、伝統的なBMWのど真ん中を行くクルマではないでしょうか。搭載する3.0リッター直列6気筒BMW M PerformanceツインパワーターボエンジンはBMW M社のスペシャルチューニングが施されています。小さなボディーに大排気量のエンジン。このクルマを「生きた化石」と評する人がいるかもしれないが、キャビンの中では「生きた化石?ウェルカム!」と叫びましょう。次期1シリーズはFFになるようですが、「自分の個性」を押し殺すと痛い目にあうのでは?


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